
こんにちは!ノキオです。
突然ですが、皆さんはタクシーアプリ「GO」で車いす対応車を手配できること、ご存知でしたか?
今回は、GOで車いす対応車を呼ぶ方法と、その際の注意点をポイントで整理してみました。
車椅子での外出をどうしようか検討中の方には、きっと参考になると思います。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
以前、リハビリをしている最中に、車椅子をご利用のお客さまから、こんなご相談を受けたことがありました。
「車椅子で一人で外出したいんだけど、タクシーって車椅子ごと乗せてもらうことってできるのかな?」
……正直、そのときの僕はハッキリお答えできませんでした(´・ω・`)
そこで色々と調べてみたら、タクシーアプリ「GO」の機能の中に、車いす対応車を手配する方法があったんです!( ゚д゚)ハッ!
スマホひとつで、車いす対応車両を「指名して」呼べる。これは知っておいて損はないな、と。
この記事では、呼び方の手順と、僕が調べていて「この点は重要だな」と思った5つのポイントを、順番に見ていきます。
この記事でわかること
- 車椅子ユーザーがGOアプリを使う3つのメリット
- GOアプリで「車いす対応車両」を呼ぶ手順
- 使う前に知っておきたい5つの注意点(落とし穴)
- GOアプリと専門の介護タクシーの「賢い使い分け」
- 呼ぶ前にチェックしたい5項目のまとめ
1. 車椅子ユーザーに激推し!GOアプリを使う3つのメリット
まずは、「なぜアプリを使うと便利なのか?」その理由から。
メリット①:路上で待たなくていい!リアルタイムで到着がわかる
アプリで手配すると、タクシーが今どこを走っていて、あと何分で着くのかがマップ上でリアルタイムにわかります。

つまり、車が到着する直前まで自宅の中や病院の待合室で待機できるわけです。
真夏の炎天下や、雨の日。あるいは真冬の風が刺さるような日に、外で10分立って(座って)待つのと、室内で待てるのとでは、その後の一日のコンディションがまるで違います。地味に見えて、僕はこれが一番大きいと思っています。
メリット②:「車いす対応車両」をピンポイントで指定できる
従来のように「車椅子で乗れる車が来るまで何台も見送る」必要がありません。
アプリの配車条件から「車いす対応車両」を選んで呼べるので、そもそも乗れない車が来る、という空振りが減ります。
メリット③:事前決済(GO Pay)で車内での支払いが超スムーズ!
あらかじめクレジットカードを登録しておく「GO Pay」を使えば、目的地に着いたらそのまま降りるだけ。

介助や荷物で両手が塞がっている状態で、お財布を出して小銭を数えて……という時間が丸ごと消えます。これ、やったことがある人ほど「ありがたい」と感じるはずです。
2. 超簡単!GOアプリで「車いす対応車両」を呼ぶ手順
それでは、実際の流れを見ていきましょう。
【ステップ1】乗車地と目的地を設定する
アプリを開き、マップ上で「どこから乗るか(乗車地)」と「どこへ行くか(目的地)」のピンを合わせます。

ここ、地味だけど超重要ポイントです。
車椅子の乗り降りには広いスペースが要るので、交差点付近や細い路地は避けて、少し広めの道路や車寄せのある場所にピンを立てましょう。
【ステップ2】「車両・会社を選ぶ」から車種を指定する
ここが一番重要です!
手配画面の下の方にある「車両・会社を選ぶ」をタップし、「タイプを選ぶ」から「車いす対応車両」にチェックを入れて決定します。
このひと手間を飛ばすと、普通のセダンが来ます。当たり前なんですが、焦っているときほど飛ばしがちなので……。
【ステップ3】「GOを呼ぶ」をタップ!
条件を設定したら、配車ボタンをタップ。近くの対象車両を探してくれます。
なお、通常の運賃に加えて迎車料金・アプリ手配料がかかります。さらにタクシー会社によっては、車種を指定したことによる指定料金が別途乗ることもあるので、「思ったより高い」とならないよう頭の片隅に置いておくといいと思います。
3. 【重要】使う前に絶対に知っておきたい5つの注意点(落とし穴)
「アプリ最高!全部これで解決!」と言いたいところなのですが……。
実は、配車アプリのシステムと、現実のタクシーの仕様の間には、いくつか「見えない壁」があります。
到着してから「乗車できません」と断られてしまうトラブルを防ぐため、以下の5つは必ずチェックしてください。
注意点①:「AI予約(日時指定)」では車いす対応車両を指定できない
「明日の朝10時に呼びたい!」というときに便利なGOアプリの「AI予約」機能。
ですが、AI予約では車種・車両タイプを指定できない仕組みになっています。空いている車両から自動で手配されるため、「車いす対応車両」を条件に付けられません。
つまり、車いす対応車を狙って呼べるのは「今すぐ呼ぶ(即時手配)」のときだけ、と考えておいたほうがよさそうです。
飛行機や新幹線の時間、手術前の説明といった絶対に遅れられない予定には向かない、と考えておいたほうが安全です。
※アプリの仕様は変わることがあるので、実際に手配する前にアプリ内の最新の表示も確認してみてください。
注意点②:サイズと「重さ(押す人の体重込み!)」の制限
運良く車が来ても、車椅子のまま乗るためのスロープには制限があります。
- サイズ制限:長さ120cm未満 / 幅70cm未満 / 座ったときの頭の高さ130cm未満(いずれか一つでも達すると乗車できません)
- スロープ耐荷重:300kg または 200kg(車両の製造時期による)
そして、この耐荷重は車体に貼られたステッカーの色で見分けられます。

| ステッカーの色 | スロープ耐荷重 | 対象 |
|---|---|---|
| ピンク([UD TAXI 2020]の表記あり) | 300kg | 300kg対応スロープに改良された車両 |
| 緑 | 200kg | 初期のスロープを積んだ車両 |
耐荷重が200kgから300kgに引き上げられたのは2020年のこと。ピンクのステッカーを貼った車両が走り始めたのは、その年の8月頃からです。製造年で見分けるのは無理なので、色で判断するのが確実。ステッカーは15cm角で1台に3枚貼ることが決められているので、車が到着したら乗る前にチラッと確認できます。
さて。ここで最大のトラップなんですが、この耐荷重、「車椅子+ご本人+荷物+スロープを押す人」の合計で計算されます。
スロープを設置して車椅子を押し上げ、車内で固定する——ここまでは基本的に乗務員さんの仕事です(UDタクシーに乗務するには、車種ごとの実技研修を受けることになっています)。でも、押す人はスロープの上に乗るわけで。その体重も、そのまま合計に乗ってくるんです。

僕もこれを知ったときは「えっ、押す人の分も乗るの!?」と声が出ました。
電動車椅子(約90kg)+ご本人(約75kg)+押す人(約65kg)=合計230kg。緑ステッカーの200kg制限だと、この時点でアウトです。
この計算をせずに呼んでしまうと、目の前に車は来ているのに乗れない、という一番つらいパターンになります。
なお、電動車椅子については本体重量100kgをひとつの目安とするガイドラインもあります。ここを超えてくると、そもそも対象外になる可能性が高いです。
【補足】次世代型電動車椅子「WHILL(ウィル)」の場合は?
最近よく見かける次世代型電動車椅子「WHILL」は、タクシーのサイズ規定をしっかりクリアしています。
しかも本体が比較的軽い(折りたためるModel Fで約26.7kg、フラッグシップのModel C2でも約52kg)ので、押す人と一緒にスロープに乗っても200kgの壁に収まりやすい。この点はかなり有利です。
ただし、WHILLであっても「本体+ご本人+押す人+荷物」の合計が制限を超えないかは、事前に一度だけ計算しておきましょう。一度やっておけば、次からは考えなくて済みます。
注意点③:スロープ展開に「2〜2.5メートルのスペース」が必要
スロープを出して車椅子を乗せるには、車の後ろに平坦で直線的なスペースがまとまって必要になります。

目安はこんな感じです。
- 歩道など段差のある場所から乗る場合:約1.8m(スロープは短いほうの1枚だけ=約84cm)
- 段差のない平地から乗る場合:約2.5m(スロープを2枚つないで約1.46mになるぶん、長く必要)
つまり平地のほうが広い場所を要求されるわけです。ここ、直感と逆で面白いところだと思いませんか。
案内によっては「縦横5mの広さがほしい」としているところもあるので、体感としては「思っているより、ずっと広い場所が要る」と考えておくのが安全だと思います。
自宅の前が狭い路地だったり、段差や傾斜があったりすると、「安全が確保できないため乗車できません」と断られるリスクがあります。ステップ1でお伝えした「配車ピンを立てる場所」が効いてくるのは、まさにここです。
注意点④:家族全員で乗れない!?定員は実質「2名」
JPN TAXIに車椅子のまま乗車する場合、車椅子を固定するために後部座席を跳ね上げます。
そのため、本来4名乗れるタクシーでも、乗客の定員は【車椅子のお客様1名+同行者(介助者)1名】の合計2名に制限されます。
家族3人以上で外出する場合は、この1台には乗り切れません。もう1台手配することになるので、予算も到着時間も2台分で考えておく必要があります。
「病院に、本人と奥さんと娘さんの3人で行くつもりだった」——これ、本当によくある想定違いです。
注意点⑤:そもそも「呼べるエリア」と「台数」の壁
最後は、手順でも仕様でもなく、もっと手前の話です。
GOアプリ自体は全国で使えますが、「車いす対応車両を指定する」機能が使えるエリアは、それより狭いという点に注意してください。
この指定機能は東京都、神奈川県(京浜・県央)、京都府(京都市域)といった一部エリアから提供が始まり、順次拡大されてきたもの。アプリが使える=車いす指定ができる、ではありません。
そしてもう一つ。仮に対応エリア内でも、UDタクシーの導入台数そのものが地域によって大きく違います。
条件を絞って呼ぶということは、マッチングの母数を絞るということ。近くに該当する車両が走っていなければ、待てど暮らせど配車されません。「アプリで呼んだのに、いつまでも決まらない」という状況は、普通に起こり得ます。

条件を絞れば絞るほど、当たりが減っていく……。
便利な機能なのに、そこは正直つらいところです。
だからこそ、地方にお住まいの方や、時間が読めない予定の場合は、次にお話しする「使い分け」の発想を持っておくのが現実的だと思います。
4. 結論:GOアプリと専門介護タクシーの「賢い使い分け」戦略
ここまで読んで「なんだ、結局使いにくいのか」と思われたかもしれません。
でもそうではなくて、GOアプリは万能薬ではなく、得意分野がはっきりした選択肢のひとつ、という話なんです。
車椅子での移動手段は、大きく3つあります。整理するとこうなります。
| GOアプリ(UDタクシー) | 福祉タクシー | 介護タクシー(介護保険適用) | |
|---|---|---|---|
| 事前予約 | 車いす指定は即時手配のみ | ○ | ○(ケアマネ経由・要介護1〜5) |
| 乗降時の対応 | スロープ操作・車椅子の固定まで(身体介護は範囲外) | 車両は対応、介助サービスは無し | 着替え・移乗などの身体介護まで |
| 料金 | 運賃+迎車+手配料(+指定料金) | 全額自己負担 | 保険が効くのは乗降介助のぶんだけ(1〜3割)。運賃は自費 |
| 利用目的の制限 | なし | なし | 通院・役所の手続きなど日常生活に必要な外出のみ |
| 手配のしやすさ | スマホで即時 | 電話で事前予約 | ケアマネに相談してケアプランに組み込む |
| 向いている場面 | 都市部・日中の急な移動 | 時間厳守の予定・大型の電動車椅子 | 定期的な通院 |
介護タクシーの「1割負担」はよく誤解されるところなんですが、安くなるのは乗降介助の部分だけで、タクシー代そのものは自費です。ここは押さえておいてください。
そのうえで、判断軸をシンプルにするとこんな感じです。
- 今すぐ動きたい/都市部にいる → GOアプリが最速
- 時間が絶対に動かせない予定(飛行機・手術・冠婚葬祭) → 事前予約できる福祉タクシー
- 定期的な通院で、乗り移りに介助が必要 → ケアマネさん経由で介護タクシー(身体介護まで頼めるのはここだけ)
- 家族3人以上で移動する → タクシー2台か、そもそも別の手段を検討
要するに、「どこまでの介助が要るか」と「時間を守る必要があるか」の2軸で選べば、だいたい間違いません。
GOアプリは、この中で唯一「思い立った瞬間に呼べる」選択肢です。そこが強みで、そこ以外は他の手段に分がある。そう捉えておくと、当日ガッカリしなくて済みます。
5. まとめ:しっかり準備して快適なお出かけを!
長くなったので、呼ぶ前にチェックしたい5項目にまとめます。
- エリア:そのエリアで「車いす対応車両」の指定ができるか
- 合計重量:車椅子+本人+荷物+スロープを押す人が、200kg(緑)/300kg(ピンク)に収まるか
- 乗降場所:スロープを出せる、平坦で2〜2.5m以上のスペースがあるか
- 人数:乗るのは2名までか(3人以上なら2台手配)
- 時間:即時手配で間に合う予定か(絶対に遅れられないなら別手段)

この5つ、最初の1回だけ確認しておけば、次からはほぼ「エリアと場所」だけで済みます。
最初のひと手間が、当日の「乗れなかった」を防いでくれます。
理学療法士として現場にいると、外出の回数が減った方から先に、体力も気力も落ちていくのを何度も見てきました。
「移動が面倒だから今日はやめておこう」が積み重なると、それは単なる移動の問題ではなくなってしまう。だからこそ、使える手段は多いほうがいいと本気で思っています。
GOアプリは、その選択肢を確実に一つ増やしてくれるツールです。完璧ではないけれど、条件が合えば本当に頼りになる。
まずは無料でアプリを入れて、お住まいのエリアで「車いす対応車両」が選べるかどうかだけ、確認してみてください。そこが分かるだけでも、次のお出かけの計画がぐっと立てやすくなるはずです(^o^)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「知らずに呼んで乗れなかった」が、この記事で一人でも減ったらうれしいです。
安全に、気持ちよく出かけられますように。



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